店長の釣りエッセー〜ビギナーの皆さん、一緒に釣りに行こうよ〜

夜投げ釣り事始〜初心者の方へ。さぁ大物を釣っちゃおう〜(^^;ゝ
★第三回エサ★

                    
さあ、竿とリール、ラインは準備出来ました。
タックルの準備は完了です。
いよいよ餌を付けて漆黒の海に向かいキャストしますが、
今回は一番肝心な餌についての解説です。
(本文中の保管適正温度が表示されているものは私が実体験にて確認したものですが、
餌の鮮度、諸条件等によって変わってきます)

餌を大きく分けると身餌、虫餌、活餌に分かれます。
●印は夜投げでよく使います。
身餌
いわし、アジ、イカやその他を丸ごと、
もしくは切り身にした物を餌にする。例:イカ、サンマ
虫餌
一般的に言うゴカイです。
簡単に言えば海のミミズです。
虫餌にはいくつかの種類が有りますので紹介させて頂きます。
ワタクシの独断と偏見によるオススメ度数もつけてみました。★の数で示します。


●岩イソメ(マムシ、本虫)
オススメ度★★★★
夜の投げ釣りにはこれが無いと始まりません、
しかし、60g(1杯)1000円ほどと高いのが難点と言えば難点。

中国周辺にて養殖されています。
青イソメ、石ゴカイに比べ倍以上と高価ですが、夜投げはこの餌が有る為に出来る様なものです。
頭の部分を使えば身は太く力一杯のキャスティングにも身切れする事はまれにしか有りません。
しかし、尻尾の方はよく切れるので投げた瞬間に頭の上から餌が降って来る事もあるのでご注意を。
保管適正温度18〜20℃


●青イソメ(青蛇虫、青ケブ、青虫)
オススメ度★★★
130g(1杯)1000円ほどで買えて、昼のキス、
カレイ等にはとても良い餌なのですが、
青イソメ単独ではマダイ、コロダイ、タマミ(ハマフエフキ)の
釣果はあまり期待が出来ません。
しかし、岩イソメとのミックスにするとおすすめ度は★★★★です。

中国、朝鮮半島周辺にて養殖されています。
キスをはじめいろんな投げ釣りに使えます。
見せ餌効果はダントツ、最近真鯛のジギングではアシストフックに
この青イソメを房掛けにしてアピール度をアップさせている
事が流行とか言う話を聞くくらいです。
保管適正温度12〜23℃


●チロリ(東京スナメ)
オススメ度★★★
マダイ、キス等の特効餌ですが、鮮度管理が難しく入荷時期が
5月〜10月位までと限られています。
どちらかと言えばベテラン向きでしょうか?

海底で生息している時にチョロチョロと軽妙な動きをする事から
この名前が付いたと言う説が有ります。
キス釣りの特餌だそうで、春先の真鯛狙いにも良い餌です。
真っ赤な体色は赤い体液から来ているそうで、鮮度の見分け方は赤い色が
しっかりしていて切れたり傷のついていないものが良いとされます。
保管適正温度は18〜22℃


● ユムシ
オススメ度★★★
餌取りにはめっぽう強く岩イソメを中に仕込んで
餌持ちを良くするとか、餌取りの多い時間を回避するための
戦術的アイテムとしては外せない餌。
しかし、外見の悪さから使わない人も............

朝鮮半島周辺にて養殖されています。
朝鮮半島ではこれの大型の物は刺身にして食べるそうです。
また、ユムシの体液は人の血液に含まれるヘモグロビンが有るといいます。
餌付けの時に真っ赤な体液がド〜ッと出て来る事が有りますので驚かない様に。
餌取りにめっぽう強い餌です。


石ゴカイ(ジャリメ、砂虫)
オススメ度★★
130g(1杯)1000円ほどで買えます。
キスの大型を狙うには★★★★★なのですが、
夜の投げ釣りのターゲットにはいまいちです。
しかし「おかずは必ず欲しい」と言う方には予備餌として
持って行くのも良いでしょう。

虫餌の多くが外国での養殖されているのに対し
多くが国内で養殖されている為安定的に供給されている餌です。
「キスにはこれが無いと始まらない」と言われているそうです。
夜の大キス狙いには効果的です。


●タイムシ
おすすめ度★
とにかく入手が難しく、私も問屋さんに頼む時は箱買い、
入荷分引き取りにしないと入りません。
おまけに鮮度管理がチロリよりも難しくすぐに
黒く変色するため(黒く変色し始めると身がドロドロになってきます)
おすすめ度は低くなりますね。
体色はオレンジ掛かった色で体液は茶色掛かった紫色です。
岩イソメよりも高価で扱っている餌屋さんは僅かですが、
名の通り鯛系の魚が特に好む餌です。


●ストロー虫
おすすめ度★★★
岩イソメと比較して安価、活かしておくのが簡単なのでなので
本当は★★★★にしたいのですが、キャストした時に
簡単に切れたり飛んで行ってしまう事が有るため★★★です。

東南アジア産の岩イソメ(らしい)
最近では袋虫(イチヨセ)の数が減って来た為に
東海地方ではこの代わりの餌として人気がある。
岩イソメと比較して約半額のため餌取りの多い時にはありがたい。
保管は流通している時期であれば常温で良いので楽です。
(17〜26℃)


活き餌

カメジャコ(スナモグリ、シャコ)・ボケ(パッチン)
オススメ度★★
殻の柔らかいこの餌たち、餌取りが多い時には数分で
無くなってしまい、遠投をすると餌だけ飛んで行ってしまいます。
しかし、上手く遠投さえ出来ればマズメの時間帯でカンダイ(コブダイ)
黒鯛、夜にはマダイ、マゴチ等にも良い餌です。

砂泥地に生息する甲殻類(エビ、シャコの仲間)
土地によっては塩茹、唐揚げにして食します。
(実際、岡山県西部に住んでいた時に穫りに行って食べた事が有り、
非常に美味しかったと記憶しています。)
黒鯛釣りの餌として有名ですが、投げ釣りでは身が柔らかく
あまり遠投等には向きません。
しかし、「エビで鯛を釣る」という言葉が有る位ですから
上手くキャスト出来れば鯛系の魚には良いと思います。


貝類(さざえ、トコブシ)
殻を割って針に付けます。
石鯛釣りに使われる事は有名ですが、タマミ(ハマフエフキ)には良いとされます。
特に説明する必要はないでしょう、私は餌にするよりも自分で食べた方が良いと思います。

2007.5.30 FPP

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