奇麗、大きなマダイ

今年(2006年)になって6度目の離島の遠征です。
(先回の釣行ではダブルタマミを達成したにもかかわらず
それだけでは満足し足りず更に大物を求めるところ、釣り師の欲は尽きません)
入島時の船で偶然にも知人も釣行という事でつもる話をしながら伊豆大島へ、
港からはお互いに車を借りていて行きたい場所が有るという事で港で互いの釣果を願いながら
それぞれに思い思いの場所へ。
今回は昨年末に86.5cmの大真鯛を釣った場所にて竿を出す事にした。
高台から眺めると波は静か風も緩やか絶好の釣り日和。
早速堤防に上ると篭釣りの満員御礼状態。
仕方なく堤防の一段上に釣り座を構える事に。
するとそこには1年振りに見覚えのある人の姿があった。
手短に挨拶をすませ空いた場所に入れさせてもらった。
明るいうちにタックルをセットし勝負の時を迎える。
ほどなく夜の闇が訪れ堤防下の先客はまばら、
釣り場では篭釣りのコマセが効いて魚を集まっている事を期待して
マムシ(岩イソメ)をたっぷりと房掛けにし基礎際の掛け上がりに向けて
竿2本をキャストし続けるが暫くはエイやサメの入れ喰いで
「今日はダメだな」諦めモードになり隣の人としばしの談笑をする。
気の緩んだ時が暫く続いたが、突然竿先が「コンコン」、ドラグが「ジャ〜」
すかさず合わせを入れ巻き取り開始。
(ドラグの音に脈拍、アドレナリンが急上昇するのが分かる。)
堤防の一段上でのやり取りのため無理はできないがガンガン巻き上げる。
急に軽くなったので「バラしたか?」と思ったが隣の人に覗いてもらうと
「赤い、真鯛」早速ランディングをお願いしてタモ入れ一発。
ピンクの魚体にブルーののアイシャドウが奇麗「まさに宝石」という感じです。
記念撮影と計量をしてもらうと67.5cmとのこと。
「きれいな真鯛だね〜」感動してばかりもいられない。
「今が時合い!」二発目も期待してキャストし続けるがその後は餌取りもまばらで朝を迎えた。
朝になり潮の流れが強く上手く仕掛けが海底に落ち着かない。
餌の残りが少々有ったので、遊びのつもりで限界まで針に付けれるだけマムシ(岩イソメ)
を付けてキャストした、しかし球の様になった餌のために飛ばなかった。
そのまま放置していたのですが、暫くすると何やらラインが張ったり緩んだりするので
「これを上げたら帰ろう」と巻き上げてみると海藻に仕掛けが巻き付いた様な感触、
竿のパワーでズルっと引きずり出してみると30cmの良型カサゴ(ガシラ)でした。
「一人で釣ってるね」と隣の人から言われて正直嬉しい。
昼前の船で帰る予定で一風呂浴びたいと思ったのでこれにて納竿とした。
風呂で釣りの疲れを癒し港でレンタカーを返却。
帰りの港の待ち合い所で行きの船で合った知人と再会。
一緒の船で帰ると言う事で早速釣果を聞くと彼は「おかず釣りに終わった」との事。
私も真鯛とカサゴだということを言うと「絶対何か釣ると思っていた」と言う。
その後は船中釣り談義に花を咲かせ熱海港へ向かった。