「真夜中過ぎの鯉」?

今回の釣りは夜でも大きな鯉が上がると言う川のポイントへ向かう。
「単身赴任先から夜中に自宅へただ戻るだけではつまらない」
と仕事帰りに極太ミミズを購入。
はやる気持ちを抑え安全運転。
嫁さんには「仕事の都合で少々遅くなるからね」
これで釣りに行く段取りは完璧(?)です。
仕掛けはいつもと変わらないウナギ釣りを太くしただけのもの、
俗に言う「ぶっ込み」ミミズをたっぷり
垂らしもばっちり見るからに旨そう(もちろん魚の気持ちになって見てです)
葦の周りを重点的に攻め大鯉のアタリを待っています。
夜も良い加減に更けて行き静かな釣りに少し寂しさを覚え、
安全地帯の「真夜中過ぎの恋」を口ずさんで気を紛らわす。
しばらくして竿先がモゾモゾ動く前アタリ、
「さすがはPEラインやね〜、感度いいね〜」
そう思い本アタリの来る時を待つ。
すると突然竿が竿立てに立て掛けていた竿が吹っ飛んで行くので
慌てて竿を手に取り合わせを入れ巻き取りをはじめる。
鯉だと思っていたのだが引きが何か違う。
相手は何でも良いのでまずは姿だけはしっかりと見ておきたい
と思ったのでガンガン巻き取る。
相手も弱って来た様で手元までよって来た。
月明かりに映し出された姿はハッキリしないがボラに見えたので
雑に「えいっ!」とぶり上げ飛んで来る魚体を見ると
ボラではなく大きなキビレ(きびれちぬ)でした。
まさか空中でキャッチ何て言う芸当が出来る訳が無く途中で針外れしてしまう。
しかし川の水位が少なかったためか運良く足下のテトラ帯の間で
ピチャピチャと跳ねているだけだったので大急ぎで下まで降りて確保。
思わぬ釣果で早々に納竿し自宅に戻る。
「仕事の都合で少し遅くなる」の言葉が嘘だとモロバレだったが
「さあ、お刺身だぞ!(汗)」で一件落着。
後日談ですが、最初の時点で釣りに出掛けるものとしっかりバレていたようでした。