出ました!能登の大判カレイ
06’コロタマ杯決勝にて一緒に戦った釣友より
「まいど〜!今度能登に遠征しますが行きますか?」とのメールが届く。
昨年のコロタマ釣り終了宣言した頃に関西の人達から
「能登のカレイが熱い」という噂は聞いていたため「一度は行ってみたいね〜」
とは思っていたのですが、こんなにも早くお誘いが来るとは。
思いもしなかったために有無も言わさず
「お願いします、能登に連れて行って〜!」との返事をする。
釣友は即答メールに驚いているようです。
(数日後…….)
いよいよ釣行に向け出発です、私はちょいと早めに出発して
現地で夜投げをするつもりで餌のマムシ(岩イソメ)を
1000円分も追加購入済み。
はやる気持ちを抑えての道中、ある意味余裕でしょうか
「丸々2日の釣行です、渋滞しても夜投げをカットしても充分に釣りが出来るさ」
何て事を思いながらハンドルを握り能登まで向かう。
幸運にも予定よりは遅れたものの無事到着。集合時刻までには充分な時間があります。
早速2セット竿を出し夜投げの体制に掛かります。
途中1度ドラグが鳴くアタリが有ったものの空振り、
気付かぬうちに集合時間が来ていたらしく携帯が鳴り「おっち〜ゃん、いつまで釣りしてますの?」
と電話が掛かって来たため早速竿をしまい連絡の有った場所へ迷いながらも向かった。

まだ実釣開始までには暗すぎるため明るくなるまで車の中で夜明けを待つ、

いつしか夢の中に・・・・・・・・ZZZZZZZZzzzzzzz

コンコンコン!「時間やで〜!」と起こされて周りを見渡す。
漆黒の闇が空け朝もやが立ちこめる釣り場が目の前に広がる
「きもちいい〜!」。
のんびり景色を眺めてばかりはいられない。
早速準備を整えて釣行メンバ?3人並んで入釣をする。
タックル、三脚のセットを早々に終え、
針にモコモコ青イソメの房掛けを付けてキャストを始める。
アタリを待つ間「しかしまあ、いつもの事ながら夜投げそのままのタックル
(04プロサーフ+03パワーエアロ、8号ライン)しか使えんのかいな?」と思いつつ
景色を楽しみながら15分毎にサビいては巻き投げては巻くを続ける。
マズメ終了時間位に竿先がチョコンと揺れたため巻き上げ25cm真子鰈を確保。
「ここからが時合い!」とばかりにキャストする手に力が入る。
しかし、それも昼まで、気合いと集中力を削ぎ取る様な風と雨が止めどなく続き
「どうします?明日も有る事だから上がりましょう!」
という事で予約してもらっていた宿へ納竿をして飛び込む。



宿に着くと温泉、夕食を堪能し長々楽しみます。でも本日は
絶対に寝る事のない時間に床に就き明日に備える。



(2日目)
時は23日午前4時、外はまだ暗いがゴソゴソと起き出す
「どこに入る?A地点かB地点どちらにするか?」等しばし入釣の相談。
「昨日が中途半端に終わったので昨日の場所へ入る事にしよう」
ということで昨日と同じ場所に向かう
「今日は昨日の余った分の餌が有るから球の様にたっぷり付けて投げれるわ〜」
と変なプラス思考に入る。
昨日の荒れ模様が嘘の様な鏡の様な水面を眺める。
「ここはこんな時の方が良く釣れますよ」
との言葉に本当に釣れそうな気がしてくる。
移動する時には重くて辛いのですが、
ここはスペーザ18リッターを持って行くと必ず大釣れするという
ジンクスが有るため縁起をかついで持って行く事にした。
朝1番からのアタリはほとんど無く、餌取りによる餌の消耗無く良いところ無し、
しかしマメな打ち返しが釣果につながる事を信じキャストを続ける。
朝日も昇って来てほんのり暖かい、ウェアを着ていると
汗がたらたらと出て来るため1枚減らしてキャストをし続けます。
10:00頃からかポツリポツリとアタリが出始める、
しかし釣れてくるのは海毛虫、27cmのハゼ、フグだけ、
仕掛けの消耗も激しくなる。
待っている間に消耗分の仕掛けを補充するために
針でも結ぼうとしていたのですが、04プロサーフ450BX−Tが
少しだけお辞儀をしたのが確認出来たのでフリーにしていたドラグを
ツインドラグのツマミをロック側に回し次のアタリを待つ。
「コツン!」と次のアタリが来た。
確実にカレイのアタリに糸を張り「エイやっ!」合わせを入れる。
相手の反撃も少ししか感じられない。
ガンガン巻き取り水面を滑って来るカレイの姿を見るととりあえず一安心。
25cm真子鰈で昨日の釣果と合わせるととりあえずおかずになるレベルなのでなお安心。
30m位横で釣っている仲間に「釣れたで〜」と言い
「おめでとう」との言葉に更に闘志を燃やし更にまめなキャストを続ける。
アタリを待つ間デジカメで景色や画像の素材を
撮影するものの常に竿先を気にしているため結構忙しい。
竿先が「コツン」その後小さくドラグが「ジャッ」と鳴ったため
竿の所に駆け寄りツインドラグを締め込み合わせの瞬間を待つと
「グググッ」と締め込む。
「うおりゃ〜!」合わせを入れると
完全に乗ったようで今までとは違う重量感が竿に伝わり、
コロダイ、タマミ釣りで鍛えたゴリ巻きで勝負。
掛け上がりを躱し手元まで寄せると真っ白な四角い姿を見せる。
身の分厚そうな鰈です、早速体長を測ると43cm石鰈でした。
早速釣果報告をしようとしたのだが、
半島の先端まで移動している様だったので携帯電話で
「寝とったらあかんで〜、43cmの石釣れたで〜!」
するとみんなの気持ちに火をつけた様で
「ビュン!」「シュン!」と隣の方だけでなく
半島の先端の方が竿を降る音が聞こえてくる。
計量後はストリンガーで活かしてさらに負けじとキャストする。
程なくモゾモゾと竿先が動き上げてみると今度は30cmの石ガレイ。
「今日の釣果はひと味違う!」その30分後には25cm真子と順調に数を伸ばす。
5色位の遠投している竿に私の強敵
「海毛虫」が掛かりその始末に手間取っている間に
70m位にキャストしていた竿が突然海に向かい大きく曲がり、
まるでコロダイ、タマミ釣りの時の様にフリーにしている
ドラグが「ジャ〜〜〜〜〜、ジャ〜〜〜〜」と大鳴き。
早速海毛虫の掛かった竿を置きドラグの鳴っている
竿の元へ行き糸の出が収まるのを待ち戦闘態勢を取る。
糸の出が収まると同時にツインドラグフルロック、
糸の弛みを取り「うおりゃ〜〜!」
半年ぶりのド〜ン!とした感覚、全身が快感に包まれる。
この釣り場では筏でチヌ、真鯛も出るという話を聞いていたために
「鯛系の魚かな?」と思うが、鯛系独特の首振りがいつまで経っても伝わってこない。
「ガンガン巻き上げるのみ!」手元の掛け上がりを鮎釣りの抜き上げの時の
ように高めの位置で竿をホールドし巻き上げ回避。
姿を見せたのは先程の43cmより大きそうなカレイ。
しかしこのカレイ、カレイらしからぬ横走りまでやってくれる。
やっとの事で陸まで上げると見ただけで50cmは有りそうな石ガレイ。
早速測ると50cmには少し足らずだが48cmです。(自己新記録)
48cm上げた後は気が抜けてしまったためか、
その後はアタリも無くなり完全に沈黙状態になる。
暫く投げ続けていると携帯電話のバッテリー切れになってしまう。
連絡が取れない状態になると嫁さんに叱られるため納竿。
車へ充電しに戻る準備に掛かると24cmの石が掛かっていた。
車に戻り充電をしているうちに駐車場から2本だけ竿を出してみようかと思ったのですが。
程なく釣友も納竿して来たため活かしていた獲物を
全てクーラーに仕舞い車へと戻ると遠征の地能登を後にした。